ヤスリ等で仕上げたあと、色あげに入ります。
花が映えるように黒い花器にしました。

色止めに最後に「いぼた蝋」を塗ります。


中はこんな感じ。白くてキラキラしています。
これを削って布の中に包み、タンポにします。
作品を温めながら、ぽんぽんと、タンポを作品に当てていきます。
作品の温度がいぼた蝋の融点まで上がっていれば、布から溶け出した蝋が作品に付着します。
いぼた蝋は、融点が高く、固いので、しっかりとした保護膜になります。
そして、何より他の物では出せないしっとりとした艶が出るのです。
「いぼたカイガラムシ」という虫の幼虫の分泌液から採取される蝋で、かなり固い。
調べて見ると、木工のつや出しにも使われるらしいです。
鋳物は温めて塗れるけど、木工の場合はどうするんだろ?